The Stanley Brothers(1):Ralph のサイン
今月の原宿ブルーグラスジャムでは、テーマとして The Stanley Brothers を取り上げる予定です。そこで、スタンレーブラザーズについて、少し触れていきたいと思います。
スタンレーブラザーズは、言うまでもなく第一世代ブルーグラスを代表するバンドです。そして現在も Ralph Stanley は、The Clinch Mountain Boys を率いて全米をツアーしています。
Ralph は、1927年2月25日の生まれですから、今年は79歳になるわけです。80歳近くになっても精力的に演奏しているというのは大変なことです。(日本でも、我らが尾崎ブラザーズがいらっしゃいますが。)
私も、2002年の夏のアメリカのフェス(どのフェスだか忘れてしまいました)で彼らの演奏を聴き、スタンレーにサインをもらったことがあります。(上の写真がそうです。)
このサインをもらうのにすごく長い列ができていたのですが、ラルフは、もくもくとごく機械的にサインをしていました。
おもしろかったのは、ラルフは、レターオープナーのようなものを持っていて、CDのビニールのカバーを非常に手際よく取り去って、さっさ、さっさとサインするのです。あのCDを覆っているビニールのカバーってなかなか破れないですよね。いつもはがすのに苦労したりするのですが、さすがにラルフは、専用の道具を使って効率的にやっていました。
このサインをしてくれる時も、例のごとくの苦虫を噛み潰したような顔をしていて、あんまり愛想はよくありません。たまたまこの時、機嫌がよくなかったのかもしれませんが、夏の暑いところをあちこちツアーして、サインばっかりしているんですから、しかたないかもしれません。それに、もう大スターだし。更に、その上、彼は「ドクター」ですからね。
上の写真のCDのサインも、ちゃんと "Dr. Ralf Stanley" になっています。
そのわりには、自らCDのカバーを破ってサインしてくれるのですから、大変なものですね。
by kasninoyh | 2006-02-05 22:45 | ブルーグラスプレーヤー