ボストンの若手ミュージシャンのバンド: Crooked Still

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今日ご紹介するCDは、ボストン地区の若手ミュージシャンのバンド、Crooked Still の最近のアルバム、"Shaken by A Low Sound" です。

この Crooked Still というバンドは、通常のブルーグラスバンドではありません。

楽器の構成が、バンジョー、ベースそしてなんとチェロなんです。

ボーカルは、Aoife O'Donovan という女性です。

彼女の歌は、最近メインストリームのロンダ・ビンセントのような南部の力強いボーカルではなく、ハスキーがかったジャズのような歌い方です。

Wayfaring Strangeres のボーカリストでもあります。

バックのインするメンタルも、ジャズに近いものがありますが、Dr. Gregory Liszt のバンジョーは、クリアーなサウンドで、なかなかです。

そして、特徴となっているのが、Rushad Eggleston のチェロです。

チェロが加わることで、ブルーグラスの田舎くささが一挙に吹っ飛んで、何か洗練されたものになります。

この3人に、ベースの Corey DiMario を加えた4人は、ボストンの New England Conservatory of Music、MIT 等の学生であった時に知合い、バンドとしての演奏を始めたそうです。

ブルーグラスやオールドタイミーの曲をやっているのですが、ギターがなく、チェロが入っています。ギターがない、というのがユニークで、そのせいか、バンジョーの澄んだピッキングがとても印象的です。

チェロのチョッピングもなかなか良いものです。

収録曲は以下の通り。

1. Can't You Hear Me Callin'
2. Little Sadie
3. New Railroad
4. Oxford Town/Cumberland Gap
5. Lone Pilgrim
6. Come on in My Kitchen
7. Ain't No Grave
8. Ecstasy
9. Mountain Jumper
10. Railroad Bill
11. Wind and Rain


最初の Can't You Hear Me Callin' は、ビル・モンローのお馴染みのハイテナーの曲ですが、すっきりしたジャズっぽいしあがりになっています。

ディランの Oxford Town が Cumberland Gap のメロディーを使っていた、というのは、このCDを聞いて、初めて分りました。

Lone Pilgrim も良い曲です。

Ain't No Grave も、クリアーなバンジョーとチェロのチョッピング、ステディーなベースの上に、軽いボーカルが乗っている、という感じでとても良い感じです。

この感覚は、やっぱりノースイーストの感覚なんでしょうか。ノースカロライナあたりの感じではないですね。

やっぱり、Wayfaring Stranger の感じに似ています。

トラッドなブルーグラスファンには、ちょっと、というところもあるかもしれませんが、都市化したブルーグラス、あるいはオールドタイミー音楽、というのは、こういう感じになる、という見本のような気がします。

ちなみに、Crooked Still のホームページで、このCDのサンプルを聞くことができます。

www.crookedstill.com ⇒ Croocked Still のCDのサンプル音源

ところで、この Crooked Still とはどういう意味なんでしょう。ネイティブに確かめていないのですが、辞書を見ると、「曲がった蒸留器」ということなんでしょうか。それとも "Still" は、「静けさ」の方でしょうか。

今度機会があったら、だれかネイティブに意味を聞いてみたいと思います。
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  by kasninoyh | 2007-02-25 23:26 | CD・DVD・Podcast

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