カテゴリ:フィドル演奏( 3 )

 

鷲見さんのフィドル教室:6月19日

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今日、6月19日は、こんとん館での「鷲見明保の Fiddle 教室」に行ってきました。

本場の米国テキサスフィドルのコンテストにも出たというフィドルの名手、鷲見さんが先生で、今日で2回目です。熱心な生徒さんが10名以上集まりました。

このフィドル教室は、私は今日始めての参加でしたが、特に、テキサスフィドルを弾くために必要なスケールの練習と、課題になっているシャッフルの練習をしたいと思っていました。

この日は、正に、これにぴったりの練習をしてくれました。それも、同時に2つのことを習得するような、とてもよく考えられた指導法になっていました。

まずは、チューニングの仕方。耳で聞いて4つの弦を合わせる練習です。一人一人、みんなの前でチューニングを披露していくのですが、これは結構難しいですよね。

音合わせの練習ばかりでなく、2弦を同時に弾く練習、それもソフトに長く音を切らさずに演奏する練習も一緒にやりました。これは、ダブルストップをソフトに弾く練習にもなります。

次は、基本的なスケール。それも、最初からちゃんと小指を使います。小指を使って、隣の5度高い開放弦と同じ音を出す練習はとても大切です。この音がしっかり小指で出せれば、かなりブルーグラスらしい演奏もできるようになると思います。

恐らく、フィドルは、「スケールに始まってスケールに終わる」のかもしれません。いつもスケール練習はやっているつもりなのですが、なかなかうまくなりません。特に、第2ポジション、第3ポジションへ飛ぶところが、とても難しい。まぁ、じっくりやっていくしかないですね。

ところで、このスケール練習では、左手のポジション練習ばかりでなく、右手の弓使いの練習も兼ねています。一拍の普通のボーイングから、半拍づつのボーイング、さらにジョージアン・シャッフルもやりました。これも、一人一人、みんなの前でやりました。

そして、練習の部の最後は、いきなり、ダブル・シャッフル(あるいは、オレンジブロッサム・シャッフル、ホーカム・シャッフル)をやりました。

これを早くきれいに弾くことが現在の課題でしたので、正にぴったしの練習でした。鷲見先生のシャッフルは、とても早くてきれいなのですが、結局、ゆっくりと正確に音を出していき、それを早くやる、ということに尽きるようです。

私は、ダブル・シャッフルには、なにかリズム上のコツがあるような気がしているのですが、なかなか体得できません。ふっとした拍子に、非常に調子よく、正確に早く弾ける時もあるのですが、これは長く続かず、次の瞬間には、その調子の良さは、雲散霧消していたりします。

後半は、自由演奏とジャムの時間でした。

まずは、各人が一人一人、現在の課題曲や得意な曲を1曲つづ演奏しました。

そして、残りの時間は、全員でジャムです。フィドルが10本以上でジャムをするとなかなかなボリュームです。皆さん、熱心に有名なフィドルチューンを続けざまに演奏しました。

生徒さんもみなさん熱心で、指導法も工夫されているし、かなりズバズバと指摘をしてもらえるので、なかなか中身の濃い教室です。

もし、アメリカ音楽のフィドルを目指す方がいらっしゃたら、是非、ご参加ください。毎月、第3月曜日の7時半くらいから、原宿のこんとん館でやっています。
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  by kasninoyh | 2006-06-19 23:19 | フィドル演奏

フィドル演奏のヒント(2):Drone (通奏低音?)

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フィドルの演奏についての身近なヒント、その2です。

今日取り上げるのは、Drone(ドローン)です。それも、小指で押さえるドローンです。

ドローンというのは、「通奏低音」とでも言うのでしょうか。基本的なテクニックですので、教則本にも書かれていますが、隣の弦に指が触れてしまったりするので、なかなかうまく行かず、結構、練習が必要です。

でも、是非マスターすべきです。これができると随分とブルーグラスフィドルらしくなります。(と思って、私も練習しております。ようやく、最近、3弦の小指のドローンはできるようになってきましたが、他の弦では、まだ、うまくいきません。)

下の図は、フィドルの指板の略図です。フィドルにはフレットがありませんが、そのままでは、表記できないので、便宜的にマンドリンと同じものを使ってポジションをお示します。(当然、フィドルで「フレット」という言葉は使いませんが、ここでは、敢えて「フレット」と呼びます。)

キーがAの曲を例にとると、小指で3弦の7フレット(Aの音)のところを押さえたまま、2弦と3弦を同時に弾きます。同じ音がダブルで弾かれますが、小指で押さえたAの音は、開放弦の2弦のAと微妙に違っていますので、これが合わさることで、独特の音になります。

後は、この小指を押さえたまま、空いている人差し指、中指、薬指で、適宜、2弦を押さえていきながら、ダブルストップを弾く(2弦と3弦を同時に弾く)と、常に3弦のAの音が通奏低音でとなり、独特の音を出すことができます。

★↓キーがAの時のドローン(3弦の7フレットのところをずっと押さえる。)

****1***2***3***4***5***6***7***8***9**10*
1 E|===|===|===|===|===|===|===|===|===|===|
2 A|===|===|===|===|===|===|===|===|===|===|
3 D|===|===|===|===|===|===|=O=|===|===|===|
4 G|===|===|===|===|===|===|===|===|===|===|


例えば、Aで弾かれる Sally Goodin の初めの導入部分は、この通奏低音が要です。Dで弾かれる Lee Highway Blues も同じですが、小指で抑えるところが4弦の7ポジションとなります。

Aで弾かれる Uncle Pen 等もこの Drone があると、ずっと引き立つと思います。(ただ、フィドラーによって、使ったり使わなかったりいろいろです。)

開放弦をドローンに使うこともあります。というか、これが本来(?)なのでしょうか。Aの曲で1弦を開放弦で通奏高音(?)とし、2弦のところでメロディーを弾くと、微妙な不協和音があったりして、バグパイプのような音が出たりします。ビル・モンローの Scottland 等は、その典型ではないかと思います。(だから Scottland と言うんでしょうね。)


★↓(参考)フィドルの擬似フレット表記

****1***2***3***4***5***6***7***8***9**10**
1 E|=F=|===|=G=|===|=A=|===|=B=|=C=|===|=D=|
2 A|===|=B=|=C=|===|=D=|===|=E=|=F=|===|=G=|
3 D|===|=E=|=F=|===|=G=|===|=A=|===|=B=|=C=|
4 G|===|=A=|===|=B=|=C=|===|=D=|===|=E=|=F=|
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  by kasninoyh | 2005-05-11 22:31 | フィドル演奏

フィドル演奏のヒント:Bの曲のインプロビゼーションのコツ

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ステージでのフィドルの演奏にはいつも苦労しているのですが、長くやっていると、ささやかだけれど教則本にもあまり書いていない、演奏上の小さなコツのようなものに気づくことがあります。それらを思いつくままに書いて行きたいと思います。これは、私自身の備忘録でもあります。

フィドルの伴奏をしていて G とか A とか D とかはやりやすいのですが、B の曲はフィドル泣かせです。これは、開放弦で弾ける音が少なくなるためだと思いますが、実は、B の曲のインプロビゼーションを展開する時、コツがあります。

これは、経験のあるフィドラーの方は皆ご存知だと思うのですが、私も、このコツがわかるまでは、B の曲が大の苦手で、ブレイクも取れませんでした。

そのコツとは、1弦と2弦の両方の第2ポジションを人差し指で同時に押さえて、カポのようにしたまま弾くというやり方です。このようにして、自由になる中指、薬指、小指で1弦と2弦のメロディーを適当に弾けば、結構、様になるフレーズが取れます。

フィドルの場合は、時々、ダブルストップを入れると非常にブルーグラスらしくなります。このやり方で、第2ポジションをカポのように押さえておくと、B の曲の場合、結構うまくダブルストップの音が取れるので、フレーズも増えます。

もし、B の曲が苦手の方がいらっしゃったら、試してみてください。
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  by kasninoyh | 2005-04-09 14:36 | フィドル演奏

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