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NYのアイリッシュバーBaggot Innでのジャム(その3)

ニューヨークの Baggot Inn のジャムにどのような人が常連できていたか、今日は、お話したいと思います。c0032583_23403570.jpg

毎週水曜日の夜には、必ずといっていいほどまず最初に来ている人がいます。Bob と Elizabeth の二人です。

Bob は、楽器の弦やその他の小物を売っています。ですから、あちこちのフェスでも顔を合わせます。マンドリンの弦は、必ず、この人からケースで買っていました。結構、リーズナブルな値段でした。演奏の方は、ギターですが、ボーカルが主で、いろいろな歌を知っています。ブルースをいろいろ教えてもらいました。まだ、弦を売り歩いているのかな。

Elizabeth は、年齢不詳でしたが、仕事も何をやっているのかは不明でした。でも、ブルーグラスとカントリーは大好きで、カーターファミリーの歌を得意としていました。

歌と楽器はそれ程でもないのですが、いろいろ味のある歌を知っているのが、Irve で、リタイアーしたポストマンです。悠々自適なんだと思います。私がジャムに行き始めた頃からの顔見知りで、へたくそな日本人の私を、随分、丁寧に扱ってくれました。

Judyという、一見派手なオネエサンもよく来ていました。この人ものすごく若く見えるのですが、実は、大学生になろうという息子を持つ弁護士で、ジャムでは、何と、フルートを吹きます。ブルーグラスにフルートというのはちょっと聞いたことがないのですが、そのルックスの故に、特別に許されているのかもしれません。

彼女は、自分の40歳の誕生日パーティーを、ビレッジのバーでやったことがあったのですが、これはいろいろな食事も出て、結構、豪勢でした。ご両親には会ったのですが、だんなさんという人には、会わなかったので、シングルマザーなんでしょうね、きっと。

一時、Georgeという、上手なバンジョ弾きが来ていました。ボストンからニューヨークに出てきて、ブルーグラスで食べていこうとしていました。レッスンなんかもやっていたようです。ジャムでは、とても素晴らしい弾き手でした。でもやっぱり、ニューヨークでは、ブルーグラスで食べていくことはできなかったようです。ニューヨークでなくても、難しいのかもしれません。結局、ボストンに帰ってきました。惜しかったですね、あのバンジョは。

少し遅くなるのですが、ほとんど毎水曜に顔を出すフィドラーが、Rick です。彼は、長身で細い体ですが、気はやさしい人でした。リストラに会っていて、職を探していました。フィドルは、ブルーグラスとしては、今一つでしたが、カントリー系の曲では栄えていました。彼は、もう、就職できたでしょうか。

Tony というギター弾きも、まず欠かさず来ていましたが、彼も、リストラに会って、自分でコンピュータ関係の仕事を立ち上げて苦労していたようです。とてもいい人で、私としては、6年来の顔見知りでした。ビールの飲みすぎで出っ張ったおなかの上にマーチンを乗せて、黙々とベースランをやる姿が目に浮かびます。コード展開とタイミングは抜群の人でした。今でもああやっているんだろうなぁ。

という訳で、一人で以前の思い出に浸っていてすいません。まだまだあるのですが、又、この次にしましょう。 (つづく)
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  by kasninoyh | 2005-01-29 23:38 | 米国・NYのブルーグラス

NYのアイリッシュバーBaggot Innでのジャム(その2)

c0032583_2011613.jpg今日は、ニューヨークのソーホーのBaggot Innのオープンジャムのアンカーの一人、Tom Hanway氏について、少しお話しししたいと思います。

この Tom は、ちょっと癖のある人で、ルールにも厳しく、気が合わない人がいると口論になったりするので、近寄りがたいところがある人でしたが、バンジョの腕は、プロですから当然ですが、素晴らしかったです。

特に、彼は、アイリッシュ音楽における5弦バンジョでは、第一人者の一人らしく、教則本で有名な Mel Bay 社から"Complete Book of Irish & Celtic 5-String Banjo" という教則本を出しています。

この本は、彼のマニアックな性格をよく現していて、とても細かいところまで書かれています。収録曲も多いし、付属のCDには、曲がたくさん入っているので、私のような入門者には重宝するのですが、曲が全てバンジョのタブ譜でしか書かれていないのが、少し残念です。

彼は、NYでのジャムのアンカーとしても長くやっていて、私も6年くらい付き合ったことになります。結構、厳しく指導してくれて、フレーズがないのにブレークを取ってしまった時など、演奏から締め出されたりしたのですが、それでも彼からは、ジャムのエチケットからいろいろなブルーグラスの曲や弾き方、歌い方、ミュージシャンのこと等を、いろいろと教えてもらいました。向こうも、しつこくやってくる変な日本人がいるな、と思っていたと思いますが。

又、彼は、奥さんと二人で、ニューヨーク市内では数少ない、ブルーグラスフェス(Big Apple Bluegrass & Folk Festival) を主催、運営していました。悲しいことに、この奥さんは、一昨年、急に亡くなってしまい、彼も、アイリッシュ音楽への思いが止まなかったのか、ブルーグラスに見切りをつけたのか、ついにアイルランドへ行ってしまいました。

ですから、現在、 Baggot Inn のアンカーは、Uncle Shelif だけになっているんだと思います。 (つづく)
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  by kasninoyh | 2005-01-29 20:00 | 米国・NYのブルーグラス

NYのアイリッシュバーBaggot Innでのジャム(1)

今日も、昔ばなしですいませんが、ニューヨークのオープン・ジャムについて、お話したいと思います。c0032583_10222185.jpg

ニューヨークでは、ブルーグラスを聞かせるライブハウスは余りありませんでしたが(今でもないと思います)、ブルーグラスとオールドタイミーのオープン・ジャムをやっているアイリッシュ・バーがソーホーにあります。Baggot Inn と言います。

毎週水曜日の夜9時ぐらいから、翌朝の明け方2時とか、時には興に乗ると4時とかまでジャムをやっています。いつも来る定番メンバーがいます。別に、バーに雇われているわけではなく、ただ、この音楽が好きなので楽器をそれぞれ持って、水曜日の夜になると、三々五々、集まってきます。

いつも、プロのバンジョ弾きの Tom とドブロの Uncle Shelif が、ジャムのアンカーとして来ていて、全体の仕切りをしていました。

だいたい、やる曲は典型的なジャム曲です。皆、それぞれ、一定の持ち歌があって、適当にやりたい人が、やりたい曲を宣言して、曲をスタートさせ、それに回りの人が、適当に伴奏やコーラスを着けていきます。

曲をスタートさせた「オーナー」は、ブレーク(=楽器による間奏のこと)を取る人を指名します。だいたい3番までやる曲が多いですので、キック・アップ(=イントロのこと)と2、3回のブレークを、適当に出来そうな人に振っていきます。最初がバンジョだったら、次はマンドリンというように楽器を変えていきます。

この「指名」は、目配せだったり、名前を知っていれば名前を呼んだり、いろいろです。場合によっては、ブレークを取りたい人が、自分から「やりたい」と名乗りを挙げていくこともあります。

参加している人の腕前や好みは、まったくばらばらですのが、何回か顔を出しているうちに、お互いの腕前の程度は分かってきます。だいたい、ジャムのアンカーを中心に、円陣を作って演奏するのですが、参加者は結構多くなるので、円陣の外にも、楽器を持った人がたくさん控えます。

おもしろいもので、演奏の水準がわかってくると、だんだん、その円陣の前の方へ進めるようになりますし、アンカーに近い席に座れるようになっていきます。これが、1つのプレスティージでもあります。 (つづく)

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  by kasninoyh | 2005-01-28 12:48 | 米国・NYのブルーグラス

クラリネットでブルーグラスをやってしまうMargot Leverett

ニューヨークには、ご承知の通り、ユダヤの人が多いのですが、そのせいか、クラズマ音楽も盛んのようです。ニューヨークに来るまで、クラズマなる音楽は全く知らなかったのですが、例のミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」に出てくるような音楽です。c0032583_14363055.jpg

クラズマ音楽の華はクラリネットですが、このクラズマ音楽とブルーグラスを融合して、演奏してしまうという女性クラリネッティストがいます。Margot Leverettです。

彼女は、Margot Leverett & Klezmer Mountain Boysというバンドを組んでツアーしています。一昨年は、日本にも来たそうです。このバックのバンドは、マンドリンにバリー・ミッテホフ、フィドルにはケニー・コーサックと、ニューヨーク地区に在住のトップクラスのプロのブルーグラス演奏家を集めています。

Margotは、当時、私が毎週かよっていた、ソーホーのアイリッシュ・パブでのオープンジャムにたまに顔を出していました。いつも邪魔にならないように、ひっそりとその辺に座っていて、我々のぐしゃぐしゃのジャムをニコニコしながら楽しそうに聞いている、という感じでした。もちろん、すごい弾き手なのにです。

ブルーグラスをやる人は、使う楽器にこだわりますので、ブルーグラスに使わない楽器でジャムに割り込んでくると、露骨に拒否します。例えば、ドラムなんかは、完全ご法度です。ジャムのモデレーターが、明確に「やめろ」と言います。

Margotも、クラリネットは、通常、ブルーグラスで使う楽器ではないので、遠慮していたんだと思います。

でも、とても気配りのきく人で、私は、ニューヨークの9/11のテロにまともに巻き込まれたのですが、その後、「心理的後遺症がないか?」とか、随分と気を使ってくれて、自分のコンサートに呼んでくれたりしました。

それにしても、ブルーグラスとクラズマは、結構、合うんです。最初はクラズマの曲で始まって、気が付いてみるとブルーグラスのWill Hossをやっている、とかいう具合でなかなかの乗りです。クラリネットの小刻みの音は、バンジョのピッキングのような役割を演じます。

又、日本に来る可能性もある、と言っていましたが、本当に来るかなぁ。

ご参考までに、彼女のウエブサイトです。http://klezmermountainboys.com/
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  by kasninoyh | 2005-01-28 00:36 | ブルーグラスプレーヤー

これからやってみたい曲 (その3)

c0032583_14503032.jpg私のお世話になっているアマ・バンドでは、アメリカの西海岸のウエストコーストのブルーグラスをよく取り上げています。Dillerds とか The Country Gazzette とかの曲です。

これらの曲はあまり知らないし、コードの数は多くて、コーラスは複雑で大変なのですが、やってみると、とても良い曲が多いです。聞いている方は、ちょっと大変かもしれませんが。このような曲も、もっと発掘していきたいと思います。

後は、70年代のフォーク世代でもあるので、当時のアメリカン・フォークも、続けてやっていければと思います。現在は、ゴードン・ライトフットのものを少し取り入れています。

まぁ、とにかく楽しくやっていければ、いいんですよね。
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  by kasninoyh | 2005-01-28 00:00 | ブルーグラス演奏

これからやってみたい曲 (その2)

これからやってみたい曲について、夢みていることは、自分で歌を作ることです。

ちまたには、若い人向けの歌はたくさんあるのですが、人生経験豊かな、我々の世代に向けた、いぶし銀のような歌は、あんまりないじゃないですか。演歌しても、結局、恋歌だし。人生、惚れたはれたばかりではないですものね。もっと、毎日の生活を着実に積み上げている、そして世の中の役に立っている、大勢の、我々、まじめな世代に向けて、元気のでるような、癒すような、激励するような歌が欲しいです。誰か作ってくれない?

更に、これは夢のまた夢となりますが、そのような歌を英語で作って、出していけたら素晴らしいと思います。出版でもそうですが、英語の世界の方が、マーケットはずっと大きくなります。金銭的な意味ではなく、同調してくれる人、聞いてくれる人の数がずっと大きくなる、という単純なことです。

この言葉のハンデは、非常に大きいです。我々、大和民族の心意気を、もっと世界の人に直に知ってもらってもいいと思います。(余計なことですが、同様の発想で、このブログの英語版も細々と始めています。)

まあ、せめて夢ぐらいは大きくないとね。実現するとは限らないけれど、まずは夢がなかったら、まったく始まりませんものね。
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  by kasninoyh | 2005-01-27 21:58 | ブルーグラス演奏

これからやってみたい曲 (その1)

これから自分でやってみたい曲について、少し考えてみました。c0032583_0204878.jpg


まずは、趣味で楽しみながらやる音楽ですから、ジャムでやるようなベーシックな曲は、一通りマスターしたいと思っています。思っていますが、なかなか進みません。

特に、歌詞カードを見ないで歌える歌は、10曲もないので、これを増やさないといけないですね。プロの歌手は、いったりどうやって歌を覚えるんでしょうね。

今、自分の課題としているのは、Monroe Brothersのような、割と初期のデュエットグループのトラディッショナルな曲を、ギター、マンドリン、ベースのようなシンプルな構成で、じっくりとやってみることです。

Bill Monroeがやっているモーダルな曲をやりたいな、と思っていますが、これは、なかなか難しいです。モーダルな曲は、単調になりがちだし、聞かせられるレベルにするには、相当の歌唱力が必要です。
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  by kasninoyh | 2005-01-27 20:31 | ブルーグラス演奏

歌詞はどうやって覚えるんだろう?

やっぱり、ブルーグラスも歌が一番の華です。楽器演奏も、大切ですが、歌がしまっていることが、やはり基本中の基本かと思います。

その歌ですが、コーラスの美しさとか、発音とかもあるのですが、まず、基本として、歌詞を覚えていることが必要かと思います。歌詞を覚え込んで歌わないと、聞いている人の心には、染み込んで行かないような気がします。

ところで、どうやったらプロの歌手のように歌詞が覚えられるのでしょう。なにかコツがあれば、是非、教えてください。

先日、カントリー歌手の森下昇さんに、「どうやって300曲も記憶できるんですか?」と聞いてみたのですが、やはり鍛錬しかなようです。

笹部さんは、新しい曲を覚える時、歌詞を覚える前に、英語の流れ、イントネーションをしっかり体に叩き込むために、メロディーは添えずに、メトロノームにあわせて、英語の歌詞を何度も朗読する、少なくとも20回は朗読する、とおっしゃっていました。そうすると、歌詞も、完全ではないけれど、頭に入ってくる、ということでした。

以前は、脳細胞は生まれた時から減るだけで、老年になると記憶力は当然、現状の一途、というように言われていましたが、最近の学説では、脳細胞は減るばかりでなく増えることもあるようですし、年をとっても記憶力を維持している例もあるようですので、希望は捨てない方がいいのかもしれません。

やっぱり、しっくりしたライブ演奏をするためには、歌詞を覚えて、聞いている方々の顔色も見ながら、やる必要がありますね。記憶力を鍛え直すにも役立つと思いますので、今年は頑張ろう!
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  by kasninoyh | 2005-01-27 14:32 | ブルーグラス演奏

ブルーグラスの魅力 (その2):高度な楽器演奏

それでは、何がブルーグラスの魅力だったのか?
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<楽器を弾きながら歌を歌う>
まずは、その楽器演奏のすばらしさ、でした。そもそも、自ら楽器も弾きながら歌も歌う、ということが新鮮でした。自分達にもできそうだ、というのが大きな魅力でしたね。

それまでは、歌は歌手が歌い、オーケストラとかプロのバンドとかが別に伴奏をつける、というのが普通の音楽という感じでしたが、ビートルズもそうですけれど、楽器演奏をしながら自分達で作った歌を歌っていく、という演奏形式はとても魅力的でした。

<高度な楽器演奏> 
アメリカン・コンテンポラリー・フォークの魅力は、コーラスの美しさ、曲の美しさ、それにメッセージ性であったかと思います。ブルーグラスは、それに楽器演奏の巧みさ、が加わっていました。

フォークの方も、2フィンガーピッキング、3フィンガーピッキング等、テクニックがありましたが、バンジョやマンドリンの華麗な演奏は、それを上回るテクニックのように思えました。こんな音を出してみたい、というのが楽器に取組んだきっかけかと思います。

特に、ブレークダウンと呼ばれる早弾きの曲は、そのスピード感もあいまって、やってみたい、という気になりました。(つづく) 
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  by kasninoyh | 2005-01-27 11:31 | 身勝手ブルーグラス論

皆さん、オープン・ジャムをやりませんか?

 以前、このブログで私はジャムが大好き、と書きましたが、東京にオープンのジャムをやるところがないので、本当に残念です。マイクを通すオープンマイクも良いのですが、フェスの時にやる、マイクなしで、皆で円陣になって知っている曲をジャムっていく、というのも本当に楽しいと思います。

 ジャムをやっていく中で、曲も覚えていくし、ブレイクのとり方も分っていくと思います。上手な人のやり方を実際に見て、勉強することもできます。へたくそでも、ブレークが取れたときは、やっぱり嬉しいものですし、ブレークの即興演奏の練習にもなります。

 こんなオープン・ジャムあるいは、プライベートのピッキング・パーティーをやりたいと思うのですが、賛同される方はいらっしゃいませんか?もし、いらっしゃったら、是非、一緒にやりましょう!c0032583_233308.jpg
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  by kasninoyh | 2005-01-26 23:32 | ブルーグラス演奏

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