ニューヨークで経験したピッキングパーティー
オープンジャムは、誰でも参加できるのですが、どのような人が来るかは分かりませんし、レベルもばらばらで、やる曲もごく一般的なものになりがちです。一方、プライベートのピッキングパーティーでは、誰かの自宅等に、気の合った人たちが少数集まって演奏しますので、ずっとアットホームで、お互いに演奏レベルも分かっていますので、より自由な演奏ができます。
私も、毎週水曜日のジャムで知り合った、気の合う人達の開くプライベート・ピッキング・パーティーによく行きました。ジャムも長くやっていると、だいたい気の合う連中がわかります。私は日本人というちょっと毛色がかわった存在でしたが、ブルーグラスをやる限りにおいては、仲間に入れてもらっていました。
割と頻繁に集まっていたのが、ビレッジにアパートを持っている若いカップルのフラットでやるパーティーで、ここには、例のオープンジャムで知り合った、比較的若手のプレーヤーが集まりました。以前に、このブログで名前を紹介した人たちが、主な参加者です。
皆、きちがいのようにブルーグラスが好きな面々ですので、午後遅くから始めて、夜遅くまで、休みなく演奏したものです。よく飽きないなぁ、と我ながら感心するくらいでした。
この他にも、私の自宅のあったニュージャージー州のフォークソングの集まりがあり、このグループが、定期的に開催するピッキングパーティーもなかなか楽しかったです。こちらの方は、参加者は、ずっと年齢が高く、60年代のフォークブームの時に学生だった世代が中心です。なかなかのプレーヤーが多く、いろいろな曲をやるので、非常に楽しかったです。
こういうパーティーでの楽しさは、参加者の演奏レベルがある程度以上なので、ブレークのところでいろいろなインプロビゼーション(即興演奏)を楽しめるということです。と言うと大げさなのですが、要するに、自分の気に入ったフレーズを試すことが出来ます。これが、スポーツのようなスリリングさを持っていて、醍醐味の1つでした。
by kasninoyh | 2005-03-31 13:31 | 米国・NYのブルーグラス