ブルーグラス名曲の歌詞(2):Letter From My Darlin'

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さて、ブルーグラスの名曲の歌詞を見ていくコーナーです。

今日は、ビル・モンローの名曲の1つ、"Letter From My Darlin'" を取り上げてみたいと思います。

この曲は、英語的には、シンプルなので、意味を理解するうえでの問題はないかと思います。

やはり、興味が引かれるのは、これが現実に起こったことをきっかけに、ビルが歌詞と曲を作った、ということでしょう。

今回も、相手は、やはり Blue Grass Boys のベーシストでもあり、あの Little Georgia Rose の母親と推測される Bessie Lee Mauldin です。

LETTER FROM MY DARLIN'

I can't answer her letter
For she left me no address
You should know my little darling
You left my poor heart in distress

(Chorus)
I got a letter from my darling
She said she hated to go
It broke my heart the words she wrote me
She closed by saying I love you so

この歌は、「返事を書きたいけれど、彼女は宛先を残していないので書きようがない。君は私の心をめちゃくちゃにして行ったよ。」というような感じでスタートします。

コーラスパートでは、その事情がもう少し明らかになります。

ビルは、1通の置手紙を見つけます。

その手紙には、「彼女は、去るのは嫌だと書いている。それが私の心を引き裂く。彼女は、私を愛している、という言葉で手紙を結んでいる」といっています。

別れの手紙、とは明白に言っていませんが、婉曲的な表現で、これが彼女からの別れの手紙であることが明白にされます。

この辺がなかなか粋な表現というところでしょうか。

She wrote the words she knew would hurt me
She said I never could be true
I've tried I've tried my little darling
To prove my love was just for you
(Chorus)

この部分は、よく失恋の歌に出てくる表現ですね。

「彼女は、私が本当には愛していない、と言っているが、いつもいつも君だけを愛していることを伝えようとしていたんだ。」

This letter meant goodbye forever
Though we'll have each other's hearts
Our love will fade away in sadness
Precious one why did we have to part
(Chorus)

「この手紙は永遠の別れを意味している。いまだに二人の心は通い合っているにもかかわらず。」と、作者は、まだまだご執心というところでしょうか。

★   ★   ★   ★

実際には、Bessie が離れていったのは、やはりビル側にその理由があったようです。

ビル・モンローは、当時の大スターです。あちこちにガールフレンドがいて、電話番号はたくさんもっていた、という話もあります。

ある時、ツアーに同行していた Bessie は、そういう状態に耐えられなくなって、置手紙を残してホテルの部屋から出て行った、ということのようです。

ビルは、この置手紙を、当時ツアーに同行していたジミー・マーティンに見せて、「返事がかけないんた。宛先が書かれていないんだ」と言ったたところ、ジミーが「これは、このまま歌になるよ」と答え、二人でこの歌を作った、という話が残っています。

そもそも、Bessie 自身してもビルの愛人で、奥さんは別にいるわけです。でも、当時、奥さんとの関係は、とても微妙にバランスしていたようです。なんだか複雑で良く分かりませんが、そうことだったんでしょう。

ところで、この置手紙を見つけた時、ビルは、39歳だったそうです。そして、このような苦しい状況からも、このような名曲を生み出しています。

それから最後に付け加えると、ビルとBessie との関係は、この後もずっと続いて、ビルの晩年まで続きますので、そういう意味では、ご心配(?)には及ばないようです。
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  by kasninoyh | 2005-07-20 23:43 | ブルーグラスの曲・歌詞

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