ブルーグラス・ゴスペル(その2):ゴスペルのコーラス

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ブルーグラスの中にゴスペルがたくさんあるのは、ある意味当然なのかもしれません。

ブルーグラス音楽の "heart"Lost Love であるとするなら、その "soul" は、ゴスペルだそうです。

教会での賛美歌(ヒム)がブルーグラスに取り入れられていった、あるいは、賛美歌がブルーグラススタイルで演奏されるようになっていったということでしょうが、キリスト教の素晴らしいところは、その伝道の手段として音楽が多用された、ということだと思います。

「合唱」する、それも「コーラスをつけて重唱」するということも、キリスト教文化の素晴らしいところだと思います。

ところで、この伝統も、現在のアメリカの「白人社会」では、南部に強く残っているようで、北部の、例えば、ニューヨーク周辺などにはあまりないそうです。もちろん、ニューヨーク地域でも教会で合唱はするのでしょうが、参列者、全員がパート別にコーラスをつける、というような伝統は少ないようです。

以前、アメリカに居た時に、昔ブルーグラスのプロモーターとして活躍していた人(ダグ・タックマン)が言っていたのですが、「南部から来た連中はすぐコーラスを付けられるが、ニューヨーク周辺の若者はそんな訓練を受けていないので、自然にコーラスが付けられない」、のだそうです。

南部の白人社会では、小さいときから教会でコーラスをつけることが多いのでしょうか。

以前、ニューヨークのパブのジャムに参加していて、たまに南部のノースカロライナなどから来た人達が混るようなことを経験したことがあるのですが、確かに、彼らのコーラスの「乗り」というのは独特でした。

テナーにしてもバリトンにしても、「こんな付け方があるのか」と驚くことがありました。リードの微妙な抑揚やタイミング、アクセントに合わせて、自由にコーラスを付けるという感じです。

何度上をつけているのかわかりませんが、コーラスの付け方もいろいろクリエイティブにできるんですね。

ジャムの楽しさには、楽器の掛け合わせばかりでなく、ボーカルの掛け合わせもあるんだなぁ、と思った次第です。
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  by kasninoyh | 2006-05-07 17:11 | ブルーグラスの曲・歌詞

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